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広報うえのはら令和3年8月号連携記事

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1.オオキンケイギクとは

 オオキンケイギクは、日本では特定外来生物(→環境省 外来生物法)に指定されているキク科の植物です。日当たりの良いところを好み、4月から7月あたりに直径5センチから7センチほどのコスモスに似た黄色い花を咲かせます。
 原産は北アメリカで、可愛らしい見た目から、かつては観賞用や緑化用に各国で導入されていました。日本にも同じ目的で1880年代に導入されましたが、繁殖力がとても強く、在来種の植物が自生する場所を侵略し、生態系を壊してしまうことから、2006年に特定外来生物に指定されました。
 特定外来生物に指定された生物に対し私たちは「飼育、栽培、生きたままの運搬、保管、販売」など繁殖域を広げてしまう恐れがある行為の一切を禁じられます。これらの禁止行為をしてしまった場合、例え知らなかったとしても「個人の場合は最高懲役3年以下、300万円以下の罰金」、「企業等の場合は1億円以下の罰金」が科せられます。→環境省 外来生物法 罰則について

 オオキンケイギクについては上野原市の公式サイトでも注意喚起されています。 →上野原市 オオキンケイギクについて

オオキンケイギク

2.上野原 オオキンケイギクマップ

 上野原市内での目視調査の結果、下記の地図の様に広い範囲にわたって分布していることが分かりました。数が多いポイントは河原やその周辺の道路沿い、工業団地、インター付近などの日当たりが良い場所で、幹線沿いにも点在する形で自生しているのが確認できました。
※下記地図の番号はこの記事に写真を掲載した(掲載予定も含む)場所を示しています。実際にはもっと多くの場所で生息が確認されました。

3.駆除の方法

 オオキンケイギクは特定外来生物に指定されているため、生きたままの移動や保管が禁止されていますが、駆除は誰でも行うことができます。ただし、いくつか注意点がありますので、気をつけてください。

1)オオキンケイギクを根ごと引き抜く
 この花は再生力も強く、特に根からの再生が速いため、刈り取るだけではすぐに残った根から再生してしまいます。根ごと引き抜くか、シャベルなどで掘るなどして必ず根も回収してください。

2) ビニール袋に入れて口をしっかり結んだ状態で枯れるまで待つ
 生きたままの移動ができないので、引き抜いたらすぐにビニール袋に入れて、その場で数日間天日干しし、枯れるのを待ちます。種がこぼれてしまう可能性があるので、袋の口はしっかり縛ってください。

3)花が枯れたのを確認し、ゴミの収集場所へ持っていく
 枯れていれば移動が可能になります。袋の口が開いていないか、穴がないかを確かめて、正しいゴミの収集日に出し、焼却してもらいましょう。

※事前にいつ駆除を行うのか等を公開していれば、生きたままの移動が可能になる場合があります。詳しくは環境省の情報を参考にして下さい。 →環境省 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律の規制に係る運用(植物の運搬及び保管)について

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